東京土建品川支部

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新春インタビュー

課題「四方転び踏み台」

青年技能競技大会「最後の挑戦」-大井分会・梅谷佳成さん-

全国大会でメダルを

 

  「今年が最後の出場なので、出るからには全国でメダルを目指したい」。ちょうど1年前、大井分会の梅谷さんは力強く語ってくれました。
一昨年3大会ぶりに「青年技能競技大会」に出場し、都連大会で「銅賞」、全国大会では「入賞」を果たしました。しかし、目標はあくまでも全国で「メダル」を取ること。それを目標に1年間頑張ってきたといいます。

 

都連大会「金賞」を狙う

 生まれは大正から続く大工の家系。曾祖父が創業し、叔父が継ぎ、父が棟梁をしています。「生まれた環境がそうだったから」と自然に大工の道へ。
 転機は29歳で入学した建築カレッジ(12期)で訪れました。「カレッジは本当にいい経験でした。入学していなければ大会に出場することもなかった」と梅谷さん。
 「これ簡単そうに見えるんですけど、ものすごい難しいんですよ」と課題である「四方転び踏み台」を指し、「一昨年の時は本当に出来が悪くて、練習して練習して、ようやく自分なりに上手に出来るようになって全国大会で入賞することが出来ました」と話します。
大会に出場出来る年齢は35歳まで。35歳の梅谷さんは最後の出場です。最後の大会にかける思いは並々ならぬもの。8月の都連大会に向け練習を重ねます。迎えた都連大会、「それはもう金賞を狙うつもりでいきました」と笑う梅谷さん、「でも、思ったほど自分に伸びしろがなかったというか、出来は良くなかったです」
 それでも「全国大会に行ける」という手応えはあったそうです。2年連続となる「銅賞」となり、2度目の全国大会への切符を手にしました。「最初の練習の時に良いものが出来て、それから伸び悩みました。ただ全国大会を前に、そこから最後の一伸びがあったと思います」

 

全国大会 ハプニングが

 9月、全国青年技能競技大会が山形で開かれました。「ここでメダルを取る」それを1年の目標にしてきました。課題はもちろん「四方転び踏み台」。全国から66人の仲間が参加し腕を競います。
 道のりは平たんではありません。「部材がやけに黒いんですよ。最初、何だあれって。部材はメラピと記載されていて、練習もずっとメラピ、カンナの刃もそのつもりで出していったんですが、実際の部材はラワンでした」とまず部材を見て驚いたそうです。
 さらに、梅谷さんにハプニングが。「割れている材料があったんです。初日に材料を調べて、悪い材料があれば交換できるんですけど、その時自分は気がつかなかった」と梅谷さん。気がついたのは競技開始前の2日目のこと。競技委員に交換できるか話したものの、交換できずそのまま競技はスタート。

 

目標のメダルへ

  割れた部材にこれまでとは違うラワン、ただでさえ難しい課題がより困難さを増します。部材に関して「ラワンは黒っぽいのでエンピツでの墨付けやケヒキで溝を刻んでも見えないんです。ちょっと気を抜くと間違ったところを切るくらい見えなかったです」と苦労を語ります。ただ、「良い面もあってラワンはメラピに比べて柔らかいので、加工はしやすかったです。カンナもラワンは削りやすいんです」と梅谷さん。
 製作を続け昼休み、競技委員から、割れた部材に関して交換の話しがあったものの、「墨もして、削ってあるんでもうこれでやります」と交換をせず続行、ただ、部材のヒビはノコ跡ではないときちんと話したそうです。
 出来上がりについての感想を尋ねると、「苦労しましたが満足いく出来だったと思います。最後の出場で納得いくものが出来た。終わった時は本当にすっきりした気分でした」と話してくれました。
 結果は見事に「銅賞」、目標の全国での「メダル」を手にしました。「本当はもう1回位出場したい気持ちもありますが、自分はやりきったという思いもあり、満足はしています」

 

技術磨いて

 10月の終わり、品川支部も参加した「品川区住宅まつり」にスタッフとして参加しました。品川支部担当のミニ建前上棟を手伝い、汗を流しました。
 そこで良い出会いもありました。一緒に作業した品川支部の役員から左官の職人さんを紹介してもらったそうです。「参加して楽しかったし、良かったです」と梅谷さん。
 仕事や将来のこと聞くと、「道具にはこだわりがあります。道具は自分の手足なので最高に切れる状態を常に保つように心がけている」こと、「自分が出来ない仕事、やったことのない仕事はたくさんあります。自分よりうまい人はいっぱいるし、自分はまだまだです」とはっきり言います。
 「あと10年、20年して自分の親の世代が引退したその時、自分はどうなのか、技術があれば仕事はくるんだと思います。その時のためにより一層技術を磨いていきたい」と力強く語ってくれました。

全国大会に全てをかける
全国大会に全てをかける
「やりきった」と語る梅谷さん
「やりきった」と語る梅谷さん
大会後「品川区住宅まつり」に参加
大会後「品川区住宅まつり」に参加

 

全国建設研究・交流集会に参加して

原発廃止と被災者の生活再建を

二葉分会長 中山 勝利

 11月24日(日)~25日(月)にかけ第20回全国建設研究・交流集会(福島)に佐布賃対部長と津田PALの会会長、私の3人で参加しました。
 24日(日)朝8時に新宿から出発し、昼頃会場に到着。午後から記念講演と現地報告を聞きました。
 現地報告では除染労働者の労働実態と改善について話してくれました。除染作業では手抜き工事が横行し、労働者に対するピンハネや暴力が常態化している一方、第一原発ではベテラン作業員が皆、年間許される被ばく線量100ミリシーベルトを超え、もう原発敷地内に入れないこと、人手不足に加えて被ばく線量の問題で未熟な作業員が増えていることを聞きました。
 双葉町民の岡村さんの話は、東日本大震災から2年8ヵ月が経過したが、被災者の生活再建と本格的な復興が遅々として進んでいないこと、原発事故は収束するどころか避難者や汚染水等の問題が一層深刻化していると切実に訴えていました。
 25日(月)現地視察。最初に着いた所は霊山道路現場に行きました。
 そこの現場所長からこの場所は放射能の濃度が高ければ計画出来なかった。それでも地面を3cm削らなければ安全の限度のレベルまでいかないそうです。
 南相馬市をバスで移動中に目についた1m四方の黒いフレコンバック。これは除染されて出た廃棄物です。置く場所がなく、広い場所や家の敷地内に積んだまま野ざらしになっている。最後の浪江町では、広い草原の中に車や船の残骸が残っていました。さらに内部がなくなった家が何ヶ所かに建っており、町全体がゴーストタウン化していました。
 今こそ原発廃止、被災者の一刻も早い生活再建、原発事故の収束、全国民が福島県民の悲痛な声に耳を傾けるべきです。そして、政府が責任を持って実行するよう訴えます。

 

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